子どもの声が大きすぎる…。
もう少し、小さい声で話せるようになってほしい…。
声の調節の仕方を伝えるのって難しいですよね。
【この記事の筆者】
- 保育歴15年以上の現役保育士
- 子育ての記事を執筆するwebライター
- 2児の父親
幼児クラスを10年以上持ち、多くの子どもと関わってきた私が、家庭やクラスでできる解決策を原因とともに7選紹介します。
声の大きい子どもへの対応(改善策)7選
お子さんやクラスの子ども達を思い浮かべながら聞いてくださいね。
耳が聴こえにくい?耳の調子をチェックしよう!
声って口から出るのに、どうして耳なの?
聴覚に問題があると、自分や相手の声が聞こえづらいため、音量を調節することが難しくなります。
自分の声が聞こえづらいと、相手に聞こえるようするには…と自然と声が大きくなります。
子どもの様子を見て声や音が聴こえづらそうなら、耳鼻科に相談すると良いでしょう。
声の大きさを数字や動物の大きさで例えて伝えよう!
声の大きさを視覚的に伝える援助も効果的ですよ。
小学校の教室によく貼られているこのようなポスターを見たことはありませんか?
動物タイプと数字タイプなどいろいろありますね。
子どもには、「ねずみさんの声で話そうね」、「今の声の大きさは4だから、2くらいで話しましょう。」と伝えるといいでしょう!
ポスターがあるとより理解できますが、年長クラス(5歳~6歳)になると頭でイメージできるので口頭でも伝わりますよ。
周りの状況を知らせ、どうするか一緒に考えよう!
声の大きさを調節する理由や行動を考えられるようにしましょう。
自分で考えて、行動することは大切ね!
まず状況を理解しているか確認します。
「今他の人は何している?ここはどうする場所?」と尋ねると子どもの考えを引き出していくことができますよ。
子どもがどうするか自分で考えられた後は、大人は「そうだね。病院は静かにするところだね。」など短い言葉でまとめて様子を見守りましょう。
どうしていいか分からない時は、「ここは○○するところです。小さい声で話しましょう」などきちんと伝えましょう。
自分の声を聴いてみよう!
客観的に自分の声を聞くことで自分の声の大きさに気付くことがありますよ。
これは、たまたまやってみたら効果があった話ですが・・・
私は以前、クラスでお楽しみ企画として、ヴォイスレコーダーで録音したいろいろな音を当てるクイズをしていました。
クイズも盛り上がりましたが、とった音をすぐ流せる機能に驚く子ども達。
「友達の声を聞いてみよう!」と何名か録音する中、声が大きくなりやすい子も声も入れました。
それぞれの声を聞く中、ひと際大きい声が流れると、その子は、自分の声の大きさを自覚し調節をしようとしていました。
自分で気付くって大事ね!
※声の大きさに気付かせる場合、全体の場で行うのではなく個人に対して行う方が良いでしょう。
いろいろな人に声の指摘をしてもらおう!
これも子どもに、自分で声の大きさに気づかせる方法の1つです。
例えば、あなたが1人から「もうちょっと小さい声で話してくれない?」と言われるのと
いろいろな人から「小さい声で話して。」「声が大きいよ!」と言われるのではどうですか?
複数の人から言われると、「みんながそう思っているのかな?」と自覚できます。
親や身近な友達、いろいろな先生に言われると効果があるでしょう。
子どもの目を見て話を聞こう!
みなさん、子どもが話す時に目を見ていますか?
何か用事をしていると、声だけで「はいはい。どうしたの?」と返事をすることがよくあるかも。
実はこれ、大人は聞いているつもりでも、子どもにとってみたら聞いてくれているか不安です。
子どもは、きちんと聞いてほしいという思いから声が大きくなります。
目を合わせて聞くと、子どもは安心でき、自然と声のボリュームも落ち着くでしょう。
「声の大きい人が話を聞いてもらえる」ではないことを知らせよう!
普段、子ども達を見ていると、大きい声を出した人が優先的に話を聴いてもらえるといった様子が見られます。
家庭でも、会話しているところに、「ねぇ~!」と大きな声で割って入ってこられたことはありませんか?
声が大きいとついつい、「どうしたの?」とそっちに気をとられ話を聞いてしまいますよね。
その経験が増えると、子どもは聞いてもらうために大きな声でアピールすることが増えるでしょう。
そこで、話をしている順番を知らせ、待ってから話す経験を積めるようにします。
その際に「大きな声を出したらすぐに聞いてもらえる訳じゃない」ことを知らせていくことも大事ですよ。
声の調節は年齢とともにできるようになる
年齢が小さいと声のボリュームを調節するのが難しいですが、就学が近い年齢になると可能になってきます。
声の調節は、年齢ともにできるようになるのね!
声が大きい子の良さを生かそう!
声が大きい子どもはポジティブに捉えると、「人前でも自分をしっかり出せる」です。
今の時代、自分のことをアピールするのは大事な力ですよ。
周りのことを考えられるようにさらにGOOD!
「静かにして」だけではなく、原因を考えながら子どもが学んで成長できるように関われたらステキですね。
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