みなさんは、保護者の方に子育ての関係の絵本を貸し出したり、おすすめ絵本をお知らせしたりすることってありませんか?
忙しい日常でついつい忘れがちなことや、大切にしたいことを発信することって大事ですよね。
絵本は、物語やイラスト、言葉などから、心の持ち方や人への接し方などを見つめ直せる機会を与えてくれます。
優しい気持ちになれるなど、心に響く絵本が分かる。

【この記事の筆者】
- 10年以上、幼児の保育を経験する現役保育士
- 娘と息子を持つ2児の父親
実際に保育で経験したことを発信します。
保護者(親)の心に響く絵本 7選
ここでは、保護者(親)におすすめしたい絵本を7冊紹介します。
絵本の内容をはじめ、実際の保護者の反応や絵本のおすすめポイントを紹介します。
どれも、好評だったものなので、気になるものがあったらチェックしてみてください。
(1)あんなにあんなに
子育ての時間の尊さに気付ける一冊。
母親と男の子が登場し、「あんなに○○していたのに」といったフレーズと共に時間が流れ、子供が大人になっていくお話。
イラストが中心で、文字は少ないのでとても見やすいのでおすすめ。
絵本を手にとった保護者はすらすらと読み進めていました。
ユニークで分かりやすいイラストが保護者の心に残るでしょう。
絵本の後半を読む中で、自然と今の子育ての時間を大切に感じられます。
(2)しろくまのそだてかた
我が子を愛おしく感じられる一冊。
可愛い子供のしろくまが登場。
育て方やしろくまの気持ちを教えてくれます。
例えば、「しろくまが何かを話そうとしているときは、ゆっくり待っていてください。上手には話せませんが、話したいことはたくさんあるのですなど、大切なことを教えてくれます。」
しろくまは大きくなっていきますが、変わらないものがあります。
それは何でしょうか?

春の懇談会でこの本を読みましたが、涙しながら聞いてくださる方もいらっしゃいました。
絵本の「いま、このときはもうにどとない。かけがえのないじかんとおもいでをつくってくれるでしょう。」といったメッセージは、心に響いていました。
(3)いちばんしあわせなおくりもの
身近にいる人や何気ないことを大切に思える一冊。
森のはずれに住んでいるくまとこりす。
二匹はとっても仲良し。ある時、こりすは、くまくんにプレゼントをして喜んでもらいたくなり、欲しい物を尋ねますが、くまくんは「すぐに思いつかないなぁ」とのんびり。
プレゼントが決まらなくてソワソワするりすくんですが・・・
くまくんの話す言葉から、大事なことに気付けるきっかけがあります。
温もりのあるイラストから優しい雰囲気が広がっているところもおすすめ。
物語をお子さんと一緒に楽しんでもいいですね。
(4)あとでっていつ?
ついつい言っちゃう「あとで」子供の気持ちに気付ける一冊。
とっちゃんは、保育園から帰る時、家でお母さんが仕事をしている時、お父さんが帰ってきた時といろいろな場面で「あとでね」と言われます。
我慢するとっちゃんの思いは届くのでしょうか?
日常にありそうな場面だからこそ、読んでいる人は想像しやすいのでおすすめ。

「こんな時、あるよね💦あとでって言ったままだったから反省!」と話される方もいらっしゃいました。
(5)ことばのかたち
言葉について考えるきっかけになる一冊。
「もしも 話す言葉が 目に見えていたら どんなかたちを しているだろう」
きれいな言葉は?誰かを傷つける言葉は?と触れつつ、自分のことを振り返られるような構成になっています。
色鮮やかなイラストが印象的で、見る人の心に残ります。
見る人の想像力が必要な所もありますが、相手を思いやる気持ちにもつながるステキな絵本です。
(6)100万回生きたねこ
作・絵: 佐野 洋子
生き方や幸せについて考えさせられる一冊。
ある猫の過ごした時間を描いた物語です。
その猫は、船乗りの猫、サーカスの猫、泥棒の猫といろいろな時を過ごします。いろいろあって亡くなり、生き返りを繰り返しますが、猫は一度も悲しくなりませんし、泣きません。
ところがある時、これまでと違い、本気で生きたいと願う出来事が起こります。猫に何が起こったのでしょう?
物語の結末にいろいろな意見や考察があるほど、考えさせられるお話。
お話の後半のには、胸が熱くなるでしょう。
(7)ちょっとだけ
作: 瀧村 有子 絵: 鈴木 永子
家族の絆が深まる一冊。
特に兄弟を持つお母さんにとっては、上の子の気持ちが分かり、愛しくなります。
赤ちゃんが生まれてお姉ちゃんになったなっちゃん。
お母さんは忙しいので、自分なりに身の回りのことを頑張るのですが、上手くいかないことも・・・。
甘えたくなる時だってあります。そんななっちゃんにお母さんは・・・。
母の深く、優しい愛情に感動間違いなし。
絵本の言葉や子供の表情から、子供の心情を理解しやすいところがよく、見る人の心を動かすでしょう。
まとめ
- あんなに あんなに
- しろくまのそだてかた
- いちばんしあわせなおくりもの
- あとでって、いつ?
- ことばのかたち
- 100万回生きたねこ
- ちょっとだけ
紹介する絵本は、文字が多すぎないものがおすすめです。
忙しくて時間に余裕が持ちにくかったり、LINEなど短い言葉でのやりとりに慣れて、長文には抵抗があるといった方も増えていたりします。
絵本のイラストやメッセージの力は大きく、大切なことに気付かせくれるでしょう。
温かい関わりを通して子供の育ちに繋げていけたら、ステキですよね。
私もそうありたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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