親が読んで感動する本を探すことは、ありませんか?
保育士だと、保護者におすすめの絵本をお知らせすることってありますよね。
絵本は、物語やイラスト、言葉などから心の持ち方や人への接し方などといった大切なことを、見つめ直せる機会を与えてくれます。
【この記事の筆者】
- 現役保育士:保育歴15年ほど
- 2児の父親:娘と息子
- webライター:企業にて育児の記事を執筆
保育や子育ての経験から効果的な方法をお伝えします!
保護者(親)の心に響く絵本 7選
ここでは、保護者(親)におすすめしたい絵本を7冊紹介します。
絵本の内容をはじめ、実際の保護者の反応やおすすめポイントを紹介しますね。
どれも好評だったので、気になるものがあったらチェックしてください。
あんなにあんなに
子育ての時間の尊さに気付ける1冊。
母親と男の子が登場し、「あんなに○○していたのに」といったフレーズと共に時間が流れ、子供が大人になっていくお話。
- イラストが中心で、文字は少ないのでとても見やすい。
- ユニークで分かりやすいイラストが保護者の心に残る。
- 絵本の後半を読む中で、自然と今の子育ての時間を大切に感じられる。
絵本を手にとった保護者は、すらすらと読み進めていました。
しろくまのそだてかた
我が子を愛おしく感じられる1冊。
可愛いしろくまを子どもに例えたお話。
「しろくまが何かを話そうとしているときは、ゆっくり待っていてください。上手には話せませんが、話したいことはたくさんあるのですなど、大切なことを教えてくれます。」など、気持ちと関わりの大切なポイントを教えてくれます。
しろくまは大きくなっていきますが、変わらないものがあります。
それは何でしょう?
- 「いま、このときはもうにどとない。かけがえのないじかんとおもいでをつくってくれるでしょう。」といったメッセージは、心に響く。
この本を春の懇談会で読みましたが、涙しながら聞いてくださる方もいました。
いちばんしあわせなおくりもの
身近にいる人や何気ないことを大切に思える1冊。
森のはずれに住んでいるくまとこりす。
2匹はとっても仲良し。
ある時、こりすは、くまくんにプレゼントをして喜んでもらいたくなり、欲しい物を尋ねますが、くまくんは「すぐに思いつかないなぁ」とのんびり。
プレゼントが決まらなくてソワソワするりすくんですが・・・
- 温もりのあるイラストから優しい雰囲気が広がっているところもおすすめ。
- 物語をお子さんと一緒に楽しめる。
くまくんの話す言葉から、大事なことに気付けるきっかけがありますよ。
あとでっていつ?
ついつい言っちゃう「あとで」子供の気持ちに気付ける1冊。
とっちゃんは、保育園から帰る時、家でお母さんが仕事をしている時、お父さんが帰ってきた時といろいろな場面で「あとでね」と言われます。
我慢するとっちゃんの思いは届くのでしょうか?
- 日常にありそうな場面だからこそ、読んでいる人は想像しやすいのでおすすめ。
「こんな時、ある!あとでって言ったままだったから反省です。」といった声を聞きました。
ことばのかたち
言葉について考えるきっかけになる1冊。
「もしも 話す言葉が 目に見えていたら どんなかたちを しているだろう」
きれいな言葉は?誰かを傷つける言葉は?と触れつつ、自分のことを振り返られるような構成になっています。
- 色鮮やかなイラストが印象的で、見る人の心に残る。
見る人の想像力が必要な所もありますが、相手を思いやる気持ちにもつながるステキな絵本です。
100万回生きたねこ
生き方や幸せについて考えさせられる1冊。
ある猫の過ごした時間を描いた物語です。
その猫は、船乗りの猫、サーカスの猫、泥棒の猫といろいろな時を過ごします。いろいろあって亡くなり、生き返りを繰り返しますが、猫は一度も悲しくなりませんし、泣きません。
ところがある時、これまでと違い、本気で生きたいと願う出来事が起こります。猫に何が起こったのでしょう?
- 物語の結末にいろいろな意見や考察があるほど、考えさせられるお話。
「お話の後半が深すぎる…」、「とても考えさせられるお話でした」といった感想を聞きました。
ちょっとだけ
家族の絆が深まる1冊。
赤ちゃんが生まれてお姉ちゃんになったなっちゃん。
お母さんは忙しいので、自分なりに身の回りのことを頑張るのですが、上手くいかないことも・・・。
甘えたくなる時だってあります。そんななっちゃんにお母さんは・・・。
- 母の深い愛情に感動間違いなし。
- 言葉や子どもの表情から、心情を理解しやすいところがよく、人の心を動かす。
兄弟を持つお母さんにとっては、上の子の気持ちが分かり、愛しくなりますよ。
文字が少ない絵本がおすすめ?
紹介する絵本は、文字が多すぎないものがおすすめですよ。
忙しくて時間に余裕が持ちにくかったり、LINEなど短い言葉でのやりとりに慣れて、長文には抵抗があるといった方も増えていたりします。
絵本のイラストやメッセージの力は大きく、大切なことに気付かせくれるでしょう。
温かい関わりを通して子どもの育ちにつなげていけたら、ステキですよね。
私もそうありたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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