みなさんは、4歳児(年中クラス)に絵本を通して、大切なことを学んでほしいと思うことはありませんか?
絵本は、子供たちが物語を楽しみつつ、いろいろなことに気付けますよね。
【この記事の筆者】
- 現役保育士:保育歴15年ほど
- 2児の父親:娘と息子
- webライター:企業にて育児の記事を執筆
保育や子育ての経験から効果的な方法をお伝えします!
子供の心を育てる絵本5選
ここでは、「絵本が子供のどのような育ちにつながるのか」に触れつつ、実際の保育での子供の姿やおすすめポイント、簡単なあらすじを紹介します。
どうぞのいす
思いやりの気持ちが育つ1冊。
うさぎさんが椅子を作り、野原の木の下に、「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に置いた所から始まります。
最初に通りかかったのは、ろばさん。持っていたどんぐりを置いて木陰でお昼寝。
すると、その間にいろいろな動物たちが通りかかり、みんなあることをして去っていきます。
起きたロバさんはビックリ!何があったのでしょう?
ちょっとした優しい気持ちに子供たちもほっこり。
「次に使う人や誰かが嬉しくなることってステキだね。」と伝えると、自分が使った後の物や場所をきれいにしようとする姿につながっていました。
物語の展開は繰り返しの流れなので、子供にとって分かりやすいもおすすめです。
そらまめくんとめだかのこ
思いやりの気持ちを育てる1冊。
そらまめくんの住んでいる所にたくさんの雨が降り、大きな水たまりができる所からお話が始まります。
グリーンピースやピーナッツくんは、自分のベッド(殻)を船にして遊びます。
自分のベッドを濡らしたくないそらまめくんは、遊びたいけどモヤモヤ。
その後、困っているめだかのこと出会い、みんなでどうしたらいいか考えます。
いいアイデアは浮かぶのでしょうか?
子供たちがイメージしやすいので、物語を楽しめるところがポイント。
登場人物の気持ちも分かりやすく、そらまめくんのいろいろな気持ちも共感していました。
私は、「困っている人に優しくできるってステキだね」と伝え、子供たちの意識につながるように関わっています。
にじいろのさかな
分け合うことや友達の気持ちを考えるきっかけになる1冊。
お話は、世界で一番美しい魚、にじうおの物語。
にじうおは、誰ともあそばず、ひとりぼっち。ある時、どうしてだれもぼくをすきになってくれないのかな?」と思い、悩みをたこのおばあさんに打ち明けます。
たこばあさんの話に驚くにじうお。さて、どうなるのでしょう?
キラキラ光る鱗が目を引き、子供たちは自然お話の世界に入っていきました。
読んだ後に「他の魚は、なんでにじうおから離れたの?」などそれぞれの気持ちを考える機会を持てば、内容が子供の心に残るでしょう。
にじうおの優しい気持ちにスポットを当てて伝えたいですね。
かっくん
お互いの違い、多様性を認め合うきっかけになる1冊。
まんまる家族にある時、しかくの形の子、かっくんが産まれます。
かっくんは可愛がられて育ちますが、他の子供たちと違うこともあり、うまく一緒に遊べません。
自分のことが嫌になるかっくんですが、そんな時ある出来事がおこります。
シンプルなイラストや分かりやすい内容がおすすめ。
「いろいろ いるよ。まんまる、ふとっちょ、しかくに おちび。みんな みんな ちがうけど、みんなで みんなで あそぼうよ」といったメッセージは子供たちの心に響きます。
みんなそれぞれ良いところがあることに気付けたらステキですよね。
もったいないばあさん
身近なものを大切にする意識が持てる1冊。
男の子がいつものようにご飯を食べたり、遊んだりしていると、もったいないばあさんがやってきます。
生活のいろいろな場面での「もったいない」を教えてくれます。
もう使えない?と思ったものもステキなアイデアであるものに変身!話の展開がおもしろいです。
本で紹介されていたもったいないことを振り返りつつ、「みんなはどんなこと気を付ける?」と尋ねてみると
「給食きれいに食べる!」「お水ちゃんと止める」など子供たちなりに考えたことを話してくれました。
分かりやすく描かれたイラストがおすすめ。SDGSを学ぶきっかけにもなりますね。
おまけ:たろうのおでかけ
交通ルールや決まりを守るきっかになる1冊。
元気いっぱいな子供ですが、ルールを守る気持ちも大切に育てていきましょう。
たろうが、なかよしのまみちゃんの誕生日にプレゼントをもって、動物たちといっしょに出かけます。
ウキウキして早く行きたいたろうは、あちこちで危険な行動をしそうになりますが、いろいろな大人の人が正しいことを知らせてくれます。
無事にまみちゃんの家につけるのでしょうか?
絵本を読んでいると、「危ないのに!」といった声が聞かれます。
「みんなは大丈夫??」と尋ねることで子供たちの意識に残るようにしました。
絵本の世界を楽しみつつ、学びを得よう!
4歳児クラスだと、ちょっと長めの話も集中してきけたり、物語の内容を理解して聞けるようになってます。
動物や魚など、自分たちに身近な生き物が登場すると親しみをもって見る子供たち。
絵本の世界の中でお話も楽しみつつ、思いやりや物を大事にする気持ちなど、いろいろなことに気付いて成長していけたらいいですね。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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