みなさんは、クラスの子供に
「縄跳びの練習をしようとしない子供がいる」
「竹馬を持つけど、乗ろうとしない。」
このように運動遊びをあまりしない子供の姿に悩んだことはありませんか?
外に出ると、砂場&虫探しに直行する子いるわね…
遊びに誘うタイミングや言葉かけによって、子供のやる気を引き出していきましょう!
【この記事の筆者】
- 10年以上、幼児の保育を経験する現役保育士
- 娘と息子を持つ2児の父親
保育や子育てで効果のあった方法を発信します。
運動が苦手な子供(4~6歳)への援助(3STEP)
始めに結論です。
STEP1.気持ちに共感する
まず、大切なのは、子供の気持ちを分かってあげることです。
そもそも、なぜ運動遊びを進んでしようとしないのでしょうか?
理由は、何だと思いますか?
- 「見られると恥ずかしい」
- 「自信がない」
- 「できないと分かっている」
- 「友達に下手と思われるのが嫌」
いろいろな理由があるわね。
では、「何に不安があるのか?」「何で嫌なのか?」を考えつつ、子供と会話してみましょう!
「見られるの恥ずかしいよね。何かドキドキするよね。」
「縄跳びって難しいよね。先生も子供の時全然できなかった!」
と話しかけてみると、子供がうなづいて教えてくれたり、「え?そうなの??」っと返事が返ってきたりすることがあります。
気持ちを分かってくれる先生って頼もしいよね。
信頼する先生から遊びに誘われたら、「ちょっとやってみようかな」と気持ちが動くでしょう!
STEP2.①人の目が少ない環境で遊ぶ
「見られると恥ずかしい」「下手だと思われるのが嫌」と感じる気持ちに配慮し、人目が少ない環境を用意しましょう!
4歳頃の発達の特徴として、周りと自分の違いに気付いたり、上手くいかないことにモヤモヤしたりする時期を迎えます。
運動遊びは、子供からしても、できるできないがハッキリ分かります。
保育体制がとれるのであれば、数名だけで遊ぶ環境が作れると、子供は遊びに取り組みやすいでしょう。
STEP2.②気候や気温に配慮する
みなさんは、外が肌寒く、どんよりした天気の時に体を動かしたいと感じますか?
子供も同じで、気持ちが乗りやすい環境とそうでない環境があります。
おすすめは、「ぽかぽかと温かく、晴れ間がある」もしくは、「涼しい、夕方の時間帯」に活動するです。
家庭で運動遊びをする場合は、「涼しい、夕方の時間帯」の方が、人目が少なく、取り組みやすいでしょう!
我が家では、夕方に家の前で練習すると、周りを気にすることなく、集中して取り組んでいました♪
STEP3.①一緒にやってみる
上手くできない運動遊びだと子供は、何をすればいいか分からず、心細い気持ちになります。
そんな時、信頼している先生が子供の側で遊び方を伝えたり、一緒にしてくれると安心して活動に入っていけます。
「一緒にやってみようか!」と誘い掛けてみましょう。
活動に参加した際には、楽しさを共感し、「またやってみたい」といった気持ちを引き出せると次につながるので、以下の3つの援助を心がけてください。
1つずつ、解説していきますね。
簡単な動作を1つずつ伝える
運動が苦手な子供にとって、複数の動きを同時に行うことは難しいです。
(例)縄跳び:縄を回しながら跳ぶ
そこで、1つずつやってみれるようにしましょう。
(例)縄跳び:縄を回すことのみをやってみる
回す、跳ぶなど1つずつの動きができたら、後は合わせてやってみるって感じね♪
あれもこれも!!って言いたくなる気持ちがでますが、欲張らずにいきましょう。
たくさんほめて、ハイタッチをする
できたこと、チャレンジしようとする姿勢をほめて、子供の気持ちをのせていきましょう。
褒められると嬉しくなり、「またやってみたい!」と思うので、いろいろな言葉をかけて子供たちを励ましていきましょう!
- ○○しているのかっこいいよ
- ステキだね
- ○○ができたのすごい
- いいね!
- 昨日より上手になってる
- 良い感じだね
- 上手い!
- どんどん上手になっているよ!など
子供を褒めた後に、してほしいことがハイタッチです。
スキンシップをとることで、子供は安心し、さらに上手くいっていることを実感でき、自信に繋がるからです。
褒めたのを、聞き流している子供にも効果的です。
ハイタッチは、肯定されているとハッキリ分かるので、子供にとって印象に残りやすそう!!
実際、ハイタッチをした後、「先生、みて!」と続けて遊んだり、上手くできたことを応用して新しいことに挑戦する子供もいました。
頑張っている姿を友達の前で褒める(紹介する)
一生懸命に取り汲む姿や運動遊びが上達したことを、クラスの話し合いで紹介したり、遊んでいる時に広めたりしていきましょう!
友達に認められることでさらに自信をつけて、さらに意欲を持って取り組むようになるでしょう。
友達の姿が刺激となって、みんなが真剣に運動遊びに取り組むようになる雰囲気もできます。
友達を認める、認め合えるクラスにする方法としても効果的ね♪
まとめ
いかがでしたか?
保育の現場では、いろいろな人に褒められる&励まされるのも1つの方法です。
担任だけでなく、他の職員や保護者などから「頑張ってるんだってね!えらいね!!」「見てたよ!上手になってるよ!」と言われると、子供は嬉しそうで、頑張る力になっていました。
苦手なことを乗り越えた経験も、子供の成長できる良いきっかけになるでしょう。
ご覧いただき、ありがとうございました。
コメント