個人懇談をおこなうときに「もっと上手にできたら…」、「きちんと伝わる話し方が
できたら…」と考えたことはありませんか?
保護者によっては、言いづらいことを伝える場合もありますし、緊張しますよね。
【この記事の筆者】
・保育歴15年以上の現役保育士
・子育て専門のWebライター
・2児の父親
個人懇談のコツ7選
すぐに試せる方法をありますので、参考にしてみてください。
斜めの位置で話をする
まずは、話す環境を工夫してみましょう。
話すときにお互いが正面で向き合っていたら緊張しませんか?
実は、これ座る位置で変わる「心理的効果(スティンザー効果)」が関係しています。
- 正面に座ると、もっとも対立しやすく緊張しやすい
- 斜めに座るとリラックスしやすく、協力関係が作りやすい
- 横に座ると、味方意識が生まれやすい
向かい合って座ると、お互いを直視ですね。
私の場合、お互いの間に机を置き、斜めの位置に座って懇談をします。
適度な距離感なためか自分も落ち着けましたし、正面に比べると、相手も話しやすそうでした。
何より視線の感じ方が変わり、穏やかな雰囲気が作れると感じましたよ。
話す割合は、相手が7割を意識する
懇談は、保育士から保護者にお子さんの園での様子を伝える機会と思っていませんか?
しかし、保育士ばかり話してはいけません。
話が長ければ、保護者は疲れ、話を聞く気がなくなってきます。
場合によっては、保育士に悪い印象を持つかもしれません💦
そこで、保護者に話してもらいましょう。
保護者の話の流れで、園での子どもの姿やこちらが伝えたいことを言えると良いですね。
話をするバランスは、保護者7割:保育士3割くらいが良いですよ。
とはいえ、「どうやったら話してもらえるの?」と思いませんか?
そこで次にお伝えすることが大事になってきます。
質問事項を準備しておく
事前にお尋ねすることを用意しておきましょう。
質問を複数用意しておけば、会話が生まれ、子どもの姿の共有や家庭の様子を知ることができます。
- お子さんは、家で園のことを話しますか?
- 友達の名前は聞かれますか?
- おうちではどんなことして遊んでいますか?
- お休みの日によくすることは、ありますか?
- ○○ちゃん、園では製作が好きでよく遊ぶのですが、おうちでもしますか?
- 夜は何時ごろ寝ていますか?
- ご飯の好き嫌いはありますか?
友達関係や生活習慣で伝えたいことがある場合、おうちの人の話を聞いた後に、園では…と話を切り出すと良いですよ。
お願いは、子どもを主体にして話す
保育士から保護者にお願いをする場合は、「子どもにとってどうか」に視点を置いて伝えましょう。
忘れ物が多かったり、衣類などの持ち物が不足している家庭には…
「持ってきてくださいね」⇒「子どもが無くて困っていまして…」など伝える。
何でもおうちの人がやってあげている家庭には…
「お子さんに身の回りのことをさせてください」
⇒「自立する一歩になるので、自分で取り組む姿も見守ってあげてください。」など伝える。
子どもが成長するため、子どもが困らないために…といったニュアンスが伝われば、保護者の心にも残ると思いますので、ぜひお試しください。
始めに、子どもの良い所を伝える
普段の様子から、保育士が思うその子の長所や良い所、ステキな一場面を伝えましょう。
懇談の中で、お子さんを肯定すると保護者と協力関係を築きやすいですよ。
これは、私がある保護者から「先生は、いつもうちの子の良いところを言ってくれるから嬉しいです。」言われたことがきっかけで意識するようになりました。
確かに、相手の立場にたってみれば、自分の子を受け入れてくれたと感じて、安心しますよね。
関係が作れていると、快くお願いや保育を受け入れてださるのでありがたかったです。
お子さんの良いところは、懇談の始めの方に伝えるのがポイントですよ。
後が話しやすくなるでしょう。
メモをするときは一言
懇談の途中でメモを取ることってありませんか?
私は、懇談中のメモはなるべく少ない方が良いと考えています。
メモを取ると、「何書いているのだろう?」と思われ、微妙な空気ができちゃいます。
しかし、療育関係のことや大事な予定の日時を保護者が伝えることもあるでしょう。
メモをする前に一言入れるのがおすすめですよ。
私の場合「大事なことなので、メモさせていただきますね。」や「忘れてはいけないことなので、メモします。」と伝えています。
些細なことかもしれませんが、良好な関係を築く方法の1つですね。
時間を守る
懇談は時間との闘いでもありますよね。
園にもよりますが、大体1人15分~20分間くらいです。
時計が見える位置に座りましょう。
時間が押していて、こちらのお伝えができていないときには、「○○さん、すみません。あと〇分くらいですので、少しお話しさせてください。」と切り出しても大丈夫ですよ。
次の人が長い時間待つことになることは避けたいですね。
前向きな気持ちで懇談に取り組もう!
個人懇談を進めるコツ7選でした。
ここまで紹介しましたが、緊張せずに上手く話せるためには「慣れ」の部分も多い気がします。
私も最初は緊張して微妙な会を重ねていましたが、前向きに取り組んだ結果、落ち着いてできるようになりました。
楽しんで懇談することもありました♪
たとえ、「今回は、いまひとつつだったな~」と思うことがあっても落ち込まないでください。
経験が生きて、今後の懇談が良くなるでしょう!
前向きな気持ちで、笑顔を大事に進めてくださいね。
全体懇談の進め方のポイント
全体懇談の進め方のコツを知りたい方は、こちらの動画を参考にしてみてください。
「ちゃたろ~保育ちゃんねる」の超初期の動画で聞きづらい点もありますが、ご了承ください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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