お箸って何歳から使えるようになるの?
正しい持ち方になる教え方を知りたい!
いつ、どうやって教えるかはいろいろな情報があるので迷いますよね。
実は、お箸が使える年齢は体の育ち(骨の発育)と関係しています!
【この記事の筆者】
- 10年以上、幼児の保育を経験する現役保育士
- 娘と息子を持つ2児の父親
実際に保育や家庭で効果を感じた方法を発信します!
保育現場でよく見かける「間違った持ち方」もお伝えしますね。
変な持ち方が身に付くと後で修正しづらくなるので、きちんと押さえていきましょう!
お箸が使える年齢は?
はじめに「お箸が使える年齢の目安」を解説していきますね。
ズバリ、お箸を安定して使えるのは5歳児頃です。
どうして5歳頃なの?
それは、骨の育ちと関係しています!
書籍「ものと人間の文化史102箸(はし)」によると、5歳児頃は、手を構成する骨(手根骨)が育ち、骨とその周りの筋肉とのバランスが整う時期といわれています。
つまり、「手指が思うように動かせるようになるため、箸が持ちやすくなる」といった訳です。
ただ、5歳児になると急に指が思い通りに動くようになるわけではありません!
2歳、3歳、4歳といった小さいうちから少しずつ箸が正しく持てるようになる下地を作っていく必要があります。
遊びや生活を通じて、指をたくさん使うことで器用に動かせるようになってきます。
また、お箸を上手に使うためには、「正しい持ち方ができているか?」も大事なポイントになりますよ!
お箸の持ち方をチェック
お箸を使う際には、人差し指と中指の位置に気をつけましょう。
こちらの写真をご覧ください。
保育現場で多く見かける間違った箸の持ち方です。
どこがおかしいか分かりますか?
正しい持ち方と比べてみましょう!
間違った持ち方は、中指が人差し指の上に乗っている!
そうです!中指は上のお箸の下にくるのが正解です。
これだと、上手くお箸が動かせません。
次は、自然に正しく箸が持てる方法やコツを紹介します。
楽しく、お箸の正しい持ち方が学べる方法 5選
どれも身近で、簡単にできますよ。
気楽にやってみてください♪
スプーンを正しく握ろう!
「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、ここをきちんと抑えているかで箸の持ち方が変わってきます。
スプーンを写真のように持てていますか?
もし、下の写真のような持ち方になっている場合は要注意です。
中指はスプーンの下で支えるように持ってくださいね。
トングで遊ぼう!
100円均一に売っているトング、デコレーションボール、製氷ケースを用意します。
(箸はなくてもOK)
遊び方:トングでデコレーションボールをつかんで、製氷ケースに移す。
子どもには、トングを親指と人差し指で持つよう伝えましょう。
トングは、写真のように下から持ちます。
トングは、持つ位置に指のイラストで描くと自然と2本の指で持ちますよ。
お箸を使う時の人差し指の動きが経験できるところがポイントです。
製氷ケースの形が良い感じで、うちの子はすべてのスペースにデコレーションボールを入れて遊んでいました。
たくさん指を使う経験ができるのが良いわね!
慣れてくると、トングを箸に変えて挑戦してみましょう。
デコレーションボールはつかみやすく、成功体験が得やすいので、お箸の練習にはもってこいです!
お絵描きをしよう!
ペンや鉛筆を正しく持ってお絵描きをしましょう。
ペンや鉛筆の持ち方と箸の持ち方はよく似ています。
【〇:正しい持ち方】
【×:間違った持ち方】
人差し指と中指の位置に気をつけてくださいね。
筆記用具を正しく持ってお絵描きするこで、お箸を持つ感覚がつかめますよ。
お絵描き好きなお子さんは、たくさん絵を描いて遊んでください。
粘土で遊ぼう!
粘土は、指先をしっかり使って遊ぶことができます。
特に、つまむ、かたどる中では、指を細かく動かすことができるところがgood!
また、粘土ナイフやローラーなど、道具を使う場合には、ペンを持つようにして使えるといいですね。
粘土は、指の微妙な力調節も経験できるすてきなあそびです。
お箸エスカレーターをやってみよう!
遊び方:まずお箸の上を持ち、その位置から親指・ひとさし指・中指を動かして前に進んできます。
先っぽまでいけば、ゴールです。
これ楽しそう!!
指の屈伸運動をすることで、指先の感覚が鍛えられますよ。
スムーズに動かせるようになるとバッチリです♪
鉛筆でも代用できまますよ。
おまけ:お箸の持たせ方
最後に、お箸の持たせ方をお見せします。
写真のように人差し指、中指で挟むようにして一本のお箸を持ち、もう一本を下に入れると正しく持てるでしょう。
ぜひ、試してくださいね。
まとめ
お箸が使える年齢は?楽しく正しい持ち方が学べるコツを保育士が紹介でした。
お箸を使っての食事ですが、最初から最後までお箸を使って食べることにこだわっていませんか?
使い始めは、スプーンを併用しつつ、お箸の時間をとっていくのがおすすめですよ。
お箸で上手く食材をつかめたときや食べられたときには、たくさん褒めてやる気や意欲を引き出していきます。
上達するにつれて、お箸を使う時間をのばしていきましょう。
お子さまの様子にあわせてゆったり進めてくださいね。
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